物理探査・検層
物理探査・検層は,測定した物理量をもとに地盤性状を明らかとする調査技術です。
必要な情報を得るためには,調査目的や現場状況を的確に判断し,調査方法を選定する必要があります。
<地盤調査に用いられる主な物理探査・物理検層>
調査名称 |
主な目的 |
対象地盤 |
得られる情報 |
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【物理探査(主に地表面からの測定)】 | |||
弾性波探査 | ・地質構造 ・自然斜面 ・切土斜面の安定性 ・土硬軟・リッパビリティ等 |
・軟弱地盤から岩盤まで全ての地盤を対象 | 地盤のP波速度構造 |
電気探査 (非抵抗法) |
・地質構造 ・帯水層の分布 |
・軟弱地盤から岩盤まで全ての地盤を対象 | 地盤の非抵抗値の相対分布 |
地下レーダー探査 | ・表層地質構造 ・地下空洞 ・埋設物確認 |
・一般的な土質を対象 (ただし,地下水以深は検出不可) |
反射面のパターン |
表面波探査 (レーリー波) |
・表層地質構造 ・地盤特性 ・地盤強度や支持力 |
・一般的な土質を対象 | レイリー波の速度構造 |
【物理検層(ボーリング孔を利用して測定)】 | |||
速度検層 (PS検層) |
・地質構造 ・地盤の硬軟 |
・軟弱地盤から岩盤まで全ての地盤を対象 | P波,及びS波の速度分布 |
磁気探査 | ・金属埋設物調査 ・地下構造部形状 |
・一般的な土質を対象 | 磁気異常波形 |
密度検層 | ・地盤の硬軟 | ・軟弱地盤から岩盤まで全ての地盤を対象 | 地盤の密度の相対分布 |